映画「幸せのレシピ」は料理に情熱を燃やすキャセリンセダジョーンズ演じる料理人ケイトが事故で母を亡くした姪のゾーイを引き取り一緒に生活をする中で仕事や家庭で起きる様々なことに戸惑いながらも成長していくヒューマンドラマです。
実はこの映画は2001年公開のドイツ映画[マーサの幸せレシピ]のリメイク作品ですが、主演のキャセリンセダジョーンズとケイトの姪役ゾーイのアビゲイル・ブレスリンや職場の同僚ニック役のアーロン・エッカートなど三者のやり取りもコミカルに描かれています。
この記事では映画「幸せのレシピ」の名言を考察し解説していきます。
①人生は先が見えない
ケイトは職場で新しく雇われたニックという男性と最初は上手く関われずにいましたが、姪のゾーイとの関係性を助けてくれたことをきっかけに徐々にニックに対しての印象が変わっていきます。
ケイトは職場の上司から勧められて受けていたセラピー内でニックの予測ができない行動に振り回されている自分についてセラピストに話します。
セラピストはそれを聞いて「人生は先が見えない」と言うのですが、
ケイトは「厨房は違う」と言いセラピーは終了します。
ここがポイント!
ケイトは完璧主義で何でも真面目に考え過ぎてしまった為、適度に遊び心を持つニックの行動に戸惑ってしまったのだと思います。
人生の中では予測できないことが多くあります。
綿密に計画していたことでも、実際にやってみると予測していなかった問題点が見つかったりすることも多いと思います。
全てを完璧にやろうとせずに問題が起きても楽しむ心の余裕を持つ位の方が人生をより豊かにできるではないかと、このシーンでは考えさせられました。
②この厨房は私の人生
仕事を休んでゾーイと過ごしてケイトが職場に復帰すると上司がニックのことを度々褒めていることに違和感を持ったケイトはニックに直接問います。
上司はケイトが休んでいる間にニックをケイトの変わりに料理長にしようとしていました。
今まで仕事一筋で生きてきたケイトにとって自分の居場所を奪われることは耐え難いことでした。
ケイトとニックは口論になり、その中でケイトは「この厨房は私の人生なの、私のすべてなのよ」と言いますが、ニックには「ほんの一部だ」と否定されてしまいます。
ここがポイント!
今まで仕事一筋で生きてきたケイトにとって自分の居場所を奪われることは耐え難いことでした。
ニックは店から出て行ってしまいますが、家に戻ったケイトは留守番電話にニックのメッセージが入っていることに気づきます。
メッセージ内容は上司から料理長を打診されたのは事実だが、その要請を断ったというものでした。
ニックを信じて冷静に話していれば、ニックとの仲も良好のままだったと思います。
人と話し合いの場を持つときは感情的にならず、冷静に話すことの大切さを改めて感じたシーンでした。
③自分で作ったレシピがベストだよ
自分の早とちりでニックが店を出ていってしまったことに後悔していたケイトはゾーイが行方不明になったことでニックに助けを求めます。
その後、一緒にゾーイを探して無事に見つかり家まで送ってもらった車内で別れ際にニックに謝罪します。
ニックはサンフランシスコで新しくオープン予定の店の総料理長になったことをケイトに打ち明けると「感謝している」とお礼の言葉を言い、二人は仲直りします。
ある日、店に来た客とのトラブルから店を辞めてしまったケイトはセラピストに「人生のレシピがほしい、失敗せずに済むわ」と尋ねると「どうすべきは君が一番分かっている」「自分で作ったレシピがベストだよ」と伝えます。
それを聞いたケイトはニックに会いに行き、その後ケイトとはニックの店で一緒に働くことになります。
ここがポイント!
人生には正解はなく、自分の進むべき方向に迷った時でも答えは自分の中にしかない為、どんな困難にぶち当たった時でも自分自身と向き合うことが大切なのだと気付かせてくれたシーンでした。
概要
[幸せのレシピ](原題: No Reservations)は、2007年公開のアメリカ映画。
主演 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、脚本キャロル・フックス、製作ケリー・ヘイセン、セルジオ・アグェーロ、監督スコット・ヒックス。
まとめ
映画「幸せのレシピ」名言を考察
・人生は先が見えない
・この厨房は私の人生
・自分で作ったレシピがベストだよ
最後のシーンではケイトとニックは厨房で背中合わせで調理しできた料理をゾーイが運んでいくのですが、店の看板にはケイト&ニック&ゾーイの店と書かれており、お店もかなり繁盛している様子が描かれていました。
今まで関わったご近所さんや職場の人も店には訪れており、料理を食べている様子は幸せそうな表情が多くみられ、最後はとても良い終わり方だったと思います。
映画「幸せのレシピ」は人生に迷ったときにヒントを与えてくれる素晴らしい映画でした。
このブログでは他にもおすすめの映画について伝えたいことや名言などを考察していますので、気になる方は是非別の記事も読んで楽しんでくださいね!