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映画「いまを生きる」名言9つを考察

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映画「いまを生きる」名言9つを考察

映画「いまを生きる」は名門学校に通う若き生徒達が学校に転任してきた英語教師キーティングと関わる中で成長していくヒューマンドラマです。

この記事では「いまを生きる」の名言9つを考察し解説していきます!

目次

①カーペ・ディエム 今を生きろ

キーティングが最初の授業で生徒達に伝えた言葉です。

キーティングは生徒達を集め、昔の生徒達の写真を見るように指示し、耳を澄ませば声が聞こえると生徒達を写真に近寄らせます。
「カーペディエム」
「今を生きろ若者たちよ、すばらしい人生をつかむのだ」

微かに声が聞こえてきますが、実際にはキーティングが小声で囁きます。

ここがポイント!

昔から現在に至るまで変わらないことは今を懸命に生きた者だけが人生を掴み取れるのだと考えさせられました。

②自分の力で考えることを学ぶのだ

キーティングが詩について自身の授業で生徒に伝えた一言です。

教科書にはプリチャード博士が提唱する詩を数値で評価する方法が書かれていました。
キーティングは「詩はパイプ工事とは違う!」、「詩を数値で測るとは!」「自分の力で考えることを学ぶのだ」と言い、生徒に教科書のページを破るように指示します。
詩とは物差しのように数値で測れるものでは決してなく、心で感じることが必要だとキーティングは生徒に伝えます。

ここがポイント!


物事を考える時にある一定の指針があると、人は安心し自分で考えることを疎かにしがちですが、まずは先入観をもたない状態で自分自身で考えてみることの大切さを学びました。

③言葉や理念は世の中を変えられる

キーティングは生徒達に「秘密を教えよう」と言い、生徒達を一ヶ所に集めます。
「我々は何故詩を読み書くのか、それは我々が人間であるという証なのだ」
「医学、法律、経営、工学は生きる為に必要な生きる為に必要な尊い仕事だが、詩やロマンス、美しさや愛は我々の生きる糧だ」

「誰がなんと言おうと、言葉や理念は世の中を変えられる」

ここがポイント!

詩やロマンス、美しさや愛は一人として全く同じものはありません。
ですが、全く同じものがないという点、その事実こそが素晴らしいことだと改めて感じました。

④自由思想家たれ

キーティングが同僚との会話の中で言った言葉です。
「自由思想家たれ」
「真の自由は夢の中にこそある、昔も今もこれからも」

ここがポイント!

固定観念にとらわれず柔軟な考えを持つ為には、まずは自由に考えることが大切だと気付かせてくれるシーンでした

⑤物事を常に異なる側面から見つめる

キーティングは授業中に突然机の上に立ち、生徒達に何故自分が立っているのか質問します。
正解を答えることができない生徒達に向かって「物事を常に異なる側面からみつめるためだと」キーティングは言い、「君たちも来い」と生徒達にも体験させます。
「分かっていることも別の面から見直せ」

ここがポイント!

物事というのはある一面から見るだけではなく、あらゆる角度から見てはじめてその本質を見極めることができる。
このシーンでは物事を見る時の視点の大切さを改めて気づかせてくれました。

⑥本を読む時は作者の意図より、自分の考えを大切に

「君ら自身の声を見つけなくては」
「人は静かな絶望に生きるという」
「甘んじるな、前進するんだ」

キーティングは生徒達に自分の考えを見つける必要性を説きます。

ここがポイント!

自分自身の考えを見つけることは困難な作業であるが、自分自身と向き合うことでしかその答えは見つけられない。
本を読む時の心構えのヒントを学びました。

⑦「凡庸さに甘んじるな」

「発見があれば全てが詩だ」

「凡庸さに甘んじるな」

キーティングは生徒に自由に詩を考える課題を出し、授業で発表させます。
そこでトッドという弱気な生徒に対して目を閉じて想像させながら詩を考えさせると、トッドの口からは次々と素晴らしい詩のフレーズが出てきます。
いつも気弱な彼でしたが、教室中の生徒達から大きな拍手が送られます。

ここがポイント!

豊かな想像力を養う為にはまずは日常の当たり前を疑ってみることも大切だと感じました。

⑧君らだけの歩き方を見つけろ、自分だけの歩み、自分だけの方角を

学校の中庭でキーティングは生徒達に自由に歩いてみろと言います。
「自分の信念を貫き通すことは難しい」
「誰も人とは違う歩き方をしたいと思う」
「なのに何故手拍子をした」
「人と同化したいのだ」
「だが自分に自信を持たねば、他人から避難されようとバカにされようともだ」
フロストの言葉「”森の分かれ道で”人の通らぬ道を選ぼう、すべてが変わる”」

ここがポイント!

人には個性があるのに他人の目を気にして知らず知らずのうちに個性を消して生きてしまっている。
日常生活で何気なくしている歩行動作一つとってみても無意識にやっていることを見直してみると新たな自分の一面を発見できるかもしれません。

⑨大胆さと慎重さは表裏一体でその判断が大切だ

生徒のチャーリーが問題を起こした際、キーティングが言い放った一言です。
チャーリーはキーティングに言われた「人生の真髄を追求しろ」という一言に影響を受けて問題を起こしますが、キーティングは「愚かな危険を冒すことではない」と諭します。

ここがポイント!

大胆になり過ぎても、慎重になり過ぎても物事は上手くいきません。
何事もそのバランスを見極めた上で判断して行動することが大切だと学びました。

概要

映画『いまを生きる』(原題: Dead Poets Society)は、1989年公開のアメリカ映画で第62回アカデミー賞で脚本賞を受賞した。監督はピーター・ウィアー 脚本トム・シュルマン。

豆知識!

・プリチャードは実在しない?
映画の中でJ・エバンス・プリチャード博士の著書『Understanding Poetry(詩の理解)』が英語科の教科書として出てくるが、プリチャードはこの映画のために創作された架空の人物であり、現実には存在しないようです。

・キーティングの口笛について
映画の中で何度か出てくる口笛ですが、実はこの口笛はチャイコフスキーの序曲「1812年」でした。

まとめ

映画「いまを生きる」名言9つ

・カーペ・ディエム今を生きろ

・自分の力で考えることを学ぶのだ

・言葉や理念は世の中を変えられる

・自由思想家たれ

・物事を常に異なる側面から見つめる

・本を読む時は作者の意図より、自分の考えを大切に

・凡庸さに甘んじるな

・君らだけの歩き方を見つけろ、自分だけの歩み、自分だけの方角を

・大胆さと慎重さは表裏一体でその判断が大切だ

人生には時に困難なこともありますが、自分と向き合いそれを乗り越えることで人は成長できることを映画「いまを生きる」を観て感じました。
映画の中で鳥たちが飛び立つシーンが何度かあるのですが、それを観てニーチェの名言を思い出しました。
「いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ちあがり、歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ。」
映画「いまを生きる」は観る人に様々なことを考えるきっかけを与えてくれる素晴らしい映画でした!

このブログでは他にもおすすめの映画について伝えたいことや考察もしていますので、気になる方は是非別の記事も読んで楽しんでくださいね!

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